「第46回技能五輪国際大会(特別開催)」デジタルコンストラクション部門のエキスパートとして参加しました

フランスのボルドーで10月19日~22日まで開催した「第46回技能五輪国際大会(※1)(特別開催)」デジタルコンストラクション部門のエキスパート(※2)として参加した代表の大槻からのレポートです。

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技能のオリンピックがあることをご存じでしょうか?
実は72年も前から存在している歴史ある競技大会で、2年に1度、学校や企業の若手が世界から集まり、専門職の知識や技術を競い合うのです。

第46回技能五輪国際大会は、2021年9月に上海において開催が予定されていましたが、新型コロナウイルスの感染拡大の影響により中止となり、特別開催という位置づけで15か国で分散開催を行うことになりました。

そんな大会に、今年初めてBIMが新競技として取り入れられました。

競技名は「デジタルコンストラクション」

技能五輪の種目にBIMが追加された意義は非常に大きく、各国のエキスパートとの関わりや、何より大会への参加を通して、BIMが建築建設業界のグローバルスタンダードとなっていく確信が得られました。

フランスのボルドーで開催したBIMの総合的知識と技術を競うデジタルコンストラクション部門に日本代表として、日本工学院専門学校を卒業した『柳生将太氏(東急建設株式会社)』が出場しました。
新入社員として仕事をこなしながら1年以上競技のトレーニングを行い、大会を迎えました。

大会の結果は以下です。

金:アイルランド
銀:台北
銅:フランス

この結果は各国の予想を裏切る波乱の展開でした。
日本は惜しくも入賞することはできませんでしたが、世界の強豪を相手に4日間にも及ぶ真剣勝負をした経験が、彼の今後のBIMへの取り組みに生かされることは間違いないでしょう。
そして日本が次回のフランス大会へのロードマップを描くスタートラインに立てたと感じています。

エキスパートとして参加し、BIMによるデータの一元管理の重要性と世界の動きを再認識することができました。この経験を活かし、BIMコンサルティングやBIMオンラインスクール「SEEVA」での事業を通じ、日本のBIMの活用推進並びに人材育成に貢献していく所存です。

※1「技能五輪」とは、22歳以下(一部の職種は25歳以下))を対象とした唯一の世界レベルの技能競技大会で、職業訓練の振興と技能水準の向上、技能者の国際交流、親善を図ることを目的に、2年に一度開催しています。

※2「エキスパート」とは・・・選手とともに国際大会に出場する専門職です。エキスパートの役割の1つは、大会前の代表選手の指導。もうひとつは、他国のエキスパートや競技運営チームと連携し、競技課題を作成し、出場選手の評価、採点などを担当します

[この記事を書いた人]
大槻 成弘(おおつき しげひろ)
株式会社SEEZ代表取締役
フロリダインターナショナル⼤学で建築を学び、アナログからデジタルへの急激な変化を体験する。
以後、未来のデジタルワールドの可能性に魅了され、3DやBIMの経験を活かした建築に携わる。
テクノロジーの急速な進化による情報化社会への変化の中で、日本の建築における教育システムや払き方に疑問を持ち独立。
現在は、株式会社SEEZ代表取締役。
BIMやデジタルツールを通じて、建築に関わる幅広い世代の意識改革や人材育成に力を入れ、日本のBIM活性化のために邁進中。
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